

好きな演奏家たち
私はチェロが好きだからチェロを弾きますが、チェロ以外の楽器の演奏家にも好きな人たちがいます。たくさんを知っているわけではありませんが、少しご紹介してみたいと思います。 さて、しょっぱなから意外な楽器ですが、大好きなティンパニ奏者のペーター・ザードロ。残念ながら去年54歳で亡くなられてしまいました。 彼を好きな理由はただ一つ。ミュンヘン・フィルハーモニー交響楽団とチェリビダッケの1990年の日本公演で演奏されたブルックナーの第8番の交響曲。その第4楽章では彼のティンパニの音に心底痺れました。 他にもブル8を色々聴きましたが、ザードロのような音はありません。今も聴きながらこのブログを書いているので妙に力が入ります。 (4楽章は1:10:20からです。でもぜひ頭から聴いて欲しい!2楽章にもティンパニがカッコいいところがありますから。) バイオリンではジャニーヌ・ヤンセンとヒラリー・ハーン。 世界レベルの演奏家はどうしても男性が多いようですが、バイオリンの世界では女性がしっかりと一流の地位を築いています。 ジャニーヌ・ヤンセンは去年までオランダはユトレヒ


木越先生4月の福岡レッスン
さあ、4月も木越先生においでいただきましたが、その前に広島県福山市での木越先生ご出演の演奏会『ゴーシュ・カルテット演奏会』を聴きにいきました。 ゴーシュカルテットのメンバーは、なんともフレッシュな30代の演奏家たち。木越先生もしきりにステージ上で「自分の半分のトシの若手演奏家たち」と紹介していらっしゃいました。 でもたまにはこんな組み合わせも面白いかも。 若さと情熱と自信に溢れて、ややもすると突っ走ってしまいかねない流れを、倍の年数の経験に裏打ちされた重みでバランスがとれ、そして美しさを共有しようという気持ちが4人で一つになった、素晴らしい演奏でした。 演奏会のあとに木越先生と演奏を振り返りながらあれこれお話を伺うのも、とても面白いです。 シューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」の冒頭にはffしか書かれていないので、つい力任せに弾いてしまいそうですが、それだと「死と乙女」にならないんだそうです。ではどういうイメージで? 「死神が登場するように、恐ろしげに」。 また2楽章の変奏曲では、pppの本当に弾いていないかのような幽かなところがあって、そこは「