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法華院温泉山荘

毎年11月第2土曜日には『初冠雪コンサート』というタイトルで、法華院温泉山荘でカルテットの演奏会をしています。今年で10年目でした。

私は山登りをしないので知らなかったのですが、法華院温泉山荘は全国の山小屋の中でもトップクラスの快適な山小屋なんです。まず、水洗トイレがあること。便座だって暖かいんです。それから、温泉がある事。山を登って来て、温泉で体を温めたり汗を流せるなんていいですよね。

そしてなにより食事が素晴らしい事!標高1300mの山の上とは思えないくらい多彩な食材と手の込んだ献立で、本当に感激します。

こんな、山好きなら誰もが羨ましがる山小屋に3泊合宿して演奏会に臨みます。

今年のメンバーはチェロの私以外がらっと入れ替わり、お互いほぼ初顔合わせのメンバーで、現地入りして初めて音を出し合いました。

例年通り木曜日から山に入り、多少プログラムの組み替えをしながら全部で4回の演奏会をしました。

メインは「初冠雪コンサート」で、いつも前半にクラシック曲、休憩あとの後半にポピュラーな曲をたくさん弾きます。

今年のプログラムはー

 ハイドン作曲・弦楽四重奏曲「ひばり」

 モーツァルト作曲・ディベルティメント 変ロ長調K.137

 楽器紹介「山の音楽家」

 山田耕筰作曲「この道」

 菅野よう子作曲「花は咲く」

 ガルデル作曲「首の差で」〜ゲーゼ作曲「ジェラシー」

 アンダーソン作曲「ワルツィング・キャット」

 ロジャース作曲「シャル・ウィ・ダンス?」

 ロジャース作曲「サウンド・オブ・ミュージック セレクション」

傑作だったのは「ワルツィング・キャット」で、

これは子猫が機嫌良くワルツを踊っているところに犬がやって来て吠えかかられ、子猫は逃げてゆくという情景の曲なので、よく演奏者が猫と犬の鳴き声を出したりします。

今回は女性メンバーばかりのカルテットだったのでドスの利いた犬の鳴き声は山小屋の男性スタッフのMさんに、可愛い子猫は女将さんにお願いしました。急なお願いに尻込みされないかなと思っていたのですが、このお二人、リハーサルの時からテキパキと職人が請け負うように会得され、なんと本番では猫と犬の小さなお面をつけてこっそりスタンバイ。曲の最後では曲に合わせてすたこらさっさと逃げて行く演技までしてくださって、お客さまは大喜びの拍手喝采でした!10年目で知ったエンターテイナーの存在でした。これは11年目以降はぜひ山小屋スタッフとのコラボ曲を入れねば!

今年はグループ名を改め、HKO(法華院温泉)カルテットと名乗りました。

1stVn 城田めぐみ、2ndVn 吉本恭子、Vla 大芝里枝、Vc上田聖子

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