おさらい会終了その2
上田さとこチェロ教室と木越先生の門下生との合同おさらい会で、私も弾きました。
門下生でありながら教室も主宰しているという、おさらい会のなかでは微妙に中間管理職のようなポジションにおりました。
去年は入院手術もありましたから、会の準備を始めた当初は自分も出るという考えはかなり消極的でした。しかし幸いにも完全復帰できましたので、あいれふホールという恵まれた場所で弾ける魅力にも抗えず、11月半ばに曲を決めました。
4年くらい前に木越先生のレッスンを受けたシューマンの「ロマンスOp.94-2」。その時は当然、箸にも棒にもかからず。。。
でもこんな曲を弾かせてもらえるなんて、光栄でした。
4分に満たない短い曲ですが、シューマンの性格が凝縮されています。1つのフレーズのなかにでさえ狂気と穏やかさが同居している。
この曲のキモは曲の前半と後半に2カ所出てくる、fisからcisの5度の跳躍です。これは2回とも決まった!
中間部分は曲の始まりとは打って変わっての嵐のようなうねりです。順次進行で音が上がっていくのですが、どうも音程がはまらない。そこを木越先生に「最初は4度音程で攻める。下の音が高く外れるのは絶対ダメ。4度で上りつめた後てっぺんのa,gis→c,cisでひっくり返す。次は5度音程攻め。」とアドバイスいただいて、ばっちり解決しました。本番ではちょっと傷が入ったけどまあまあ出来たと思います。
別の課題は「あいれふホールで弾くこと」でした。
福岡市内では、こことアクロスシンフォニーホールくらいしか音楽専用ホールがありません。
あいれふのステージで弾いたことがないわけではないけれど、その後に生きる経験値を稼ぐには回数が少なすぎるし、私も力不足だった。だから、あの響きのなかで自分がどう弾けばいいか分からず怖かったのです。
でも今回はちょっと成長した自分で弾けたのかもしれません。弓の持ち方を変えて耳が開くようになってたと思うし、怖くはなくなってた。
そして改善点もたくさん見つかりました。
まだまだ勉強が続きます。