再始動です。
1ヶ月ほどお休みをいただきました。 手術を受けて入院という人生で初めての経験をし、今までの自分ではなくなるかもしれないという恐ろしさも味わいました。 しかし、九州で1番という名医に執刀していただいて、おかげさまで以前と変わりなく復帰する事が出来ます。...
弦
弦の選択はなかなか悩ましいものですが、私はこの数年は師匠に倣い、4弦ともドミナントです。バイオリンではよく使われていますが、チェロでドミナントを張っている人は少ないでしょうね。先生曰く「汚ない音」の弦で、それだから良いんだそうです。オーケストラという大所帯の中で音を出す時に...
パッヘルベルのカノン
2016年の1月に立ち上げたチェロアンサンブルグループ、EnsembleOhr。 最初に取り組んだ曲はパッヘルベルのカノンでした。元はバイオリンの曲ですから当然チェロで弾くにはハイポジションを使わなくてはならず、みんなにとってはちょっとだけ高いハードルとなりました。まだ4t...
バロックチェロ
バロック奏法とかピリオド奏法などの言葉を初めて聴いたのはいつのことだったか。ヨーヨー・マがある時期、弓を短く持って演奏していた事が有り、それはバロック奏法を意識したものだと、当時の先生が教えてくれました。 私が初めてバロックのチェロ弓を手に入れたのは12、3年前でした。長岡...
木越先生6月の福岡レッスン
梅雨入りしてもしばらく爽やかなお天気が続いていましたが、そろそろ本気になるつもりかな? 湿度が上がって来ました。 木越先生が先週末からお越しになり、今日帰京されました。 私の最近の課題はバッハの無伴奏チェロ組曲第2番で、プレリュードはみっちりと、アルマンド以降はざっとボーイ...
好きな演奏家たち〜チェリスト
もちろんチェリストには好きな人がたくさんいます。 過去、一番心を揺さぶられたのはミクローシュ・ペレーニ。ハンガリーのチェリストです。 チェロが好きな人ならペレーニの名前をベストに上げる人も多いはず。 私はバッハの無伴奏チェロ組曲で初めて彼を知りました。まず聴き始めた第1番の...
好きな演奏家たち
私はチェロが好きだからチェロを弾きますが、チェロ以外の楽器の演奏家にも好きな人たちがいます。たくさんを知っているわけではありませんが、少しご紹介してみたいと思います。 さて、しょっぱなから意外な楽器ですが、大好きなティンパニ奏者のペーター・ザードロ。残念ながら去年54歳で亡...
木越先生4月の福岡レッスン
さあ、4月も木越先生においでいただきましたが、その前に広島県福山市での木越先生ご出演の演奏会『ゴーシュ・カルテット演奏会』を聴きにいきました。 ゴーシュカルテットのメンバーは、なんともフレッシュな30代の演奏家たち。木越先生もしきりにステージ上で「自分の半分のトシの若手演奏...
響きというものは...
私が「響き」というものを現在にまで理解するのに時間がかかりました。 才のある人は音に出会った時から瞬時にわかるものかもしれませんが、私には先生が必要でした。 それを知る事が私に必要だと教えてくれる先生が。 ある時に読んでいた小説でこんなくだりがありました。...
音というものは...
音というものは目に見えない捉え所のないものだけれど、音楽になると何かの印象や具体的な情景、景色、あるいは温度や色、手触り、匂いなど様々なイメージになって私たちに訴えて来ます。 頭の中にそれらのような刺激がやってきて、それを楽しむというのがわりとよくある事ですが、物凄い演奏に...