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弦の選択はなかなか悩ましいものですが、私はこの数年は師匠に倣い、4弦ともドミナントです。バイオリンではよく使われていますが、チェロでドミナントを張っている人は少ないでしょうね。先生曰く「汚ない音」の弦で、それだから良いんだそうです。オーケストラという大所帯の中で音を出す時に自分の音の目印になるという、木越先生独特の言い方です。

私にとってはまた別の理由があって、テンションが弱めで左手に優しい事、ガットに移行する時にあたって弾き方を余り変えなくていいこと、倍音の聴きやすさから音程が狙いやすいこと、などです。

来月2日の鹿児島での本番のために新品に張り替えました。普段はギリギリまで使ったり先生のお古で凌いだりしてますので、新しい弦は本当に嬉しい。しかも毛替えも済んだばかりで、こんなに気持ちのいい状態は意外にタイミングが来ないものなんです。保っても数日なんですけどね。

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