マロ塾・2018
一つ前の記事に書いた、NHK交響楽団第1コンサートマスター篠崎史紀(マロ)さんと室内楽を演奏するイベント「マロ塾」に参加してきました。
マロ塾は、マロさんの指導で音楽が仕上がっていく過程を最初からお見せする趣旨なので、事前に合わせはありません。お客さまの目の前で、ステージの上で演奏者が初めましての状態からなのです。
実はこの日は会場周辺で道路冠水が発生するほどの大雨で大渋滞。私は開演15分前に車を乗り捨ててチェロを背負って会場に走りました。そして到着するや否や、満場のお客さまをかき分けてステージに上がりチェロを出してそのまま本番となりました。
息も上がっているし手も震えていたのですが、椅子に座ってチューニングをしながらかすかに感じたのは、「もう合わせの空気が整ってる」という感じ。なんの根拠もありませんけども。
お客さまの前で合わせて仕上げていく、そこに不安が無かったわけではありませんが、もうゴールは約束されているような感じがしました。たぶんそれがオーケストラを率いるコンサートマスターの醸し出す空気感だったのかもしれません。本物のリーダーの存在感でした。
今回のテーマ曲はブラームスのピアノ四重奏曲第1番の第4楽章。ハンガリー風のロンドです。
リハーサルと通しで1時間。その中からのほんの10分間のダイジェストですが、YouTubeにアップされています。
私自身としてはやり直せるものならやり直したい場所も多々ありますし、マロさんにかけられたプレッシャーに負けたお恥ずかしい場面もありますが😅憧れの曲を素晴らしい皆さんと演奏出来た記念の一夜でした。